へーベルハウスは魅力的だが、鼻に付く…
何かとお騒がせな旭化成グループなので、その話になり謙虚な姿勢なのかなと思っていたが、実際はその真逆だった…。出てきた営業は、まずカッコイイ…。スラッとしていて、スーツもワイシャツもネクタイも、オシャレだ。年齢は、30台半ばくらいだろうか、「出来る営業」の雰囲気がする…。「積水ハウス」の中年若造とは、大違い…(記事「「積水ハウス」は殿様だった…」参照)
「積水ハウス」とは異なり、まずはモデルハウス内を一通り案内される…
- 構造は重量鉄骨(※2階建ては軽量鉄骨)
- 外壁が「へーベル板」という発泡コンクリート
- 断熱材が「ネオマフォーム」というウレタンフォーム
- 撥水技術に長けていて、フラットな屋上も得意としている
- 60年メンテナンスが不要という丈夫さ
上記が「売り」らしく、特にさすが化学メーカーが母体のハウスメーカーということもあって「へーベル板」と「ネオマフォーム」という独自の建材は、実験スペースがあり、詳しく説明される…
- 「へーベル板」は、耐震性・耐火性が高く、他外壁材との比較で、トンカチで割ったり、バーナーで燃やした結果があり、それはそれで差が歴然…
- そして遮音性にも優れているようで、同じく他外壁材との比較で、音をどの程度通してしまうかの比較もあり、それも差が歴然…
- 「ネオマフォーム」も、断熱性能が高く、これも他断熱材との比較がされていて、綿状の断熱材の弱点(隙間なく敷き詰めるのが困難で、かつ年数が経つと重みでずれてくる)と比較し、発泡スチロールのように硬いので、隙間なく、ずれないことを強調…
話を聞いていると、すごいなという気分になってくる…。理系脳というか、男性脳というか、やはり機能的に目に見えて差があるものに、私は惹かれてしまう傾向にり、へーベルハウスがいいなぁと思った。屋上は、男の夢というか、一段高いところで、風邪を感じながら景色を眺められるなんて最高!なんて感激してしまった…
隣の妻を覗いてみると、またもや不服顏…どうも、営業の自信過剰差が鼻に付くらしい…。「屋上いいね」なんて、話をふると、「屋上なんか要らない」の一言…。一通り、モデルハウスを一巡すると、その営業マンと席につき、具体的な要望のヒアリングに…
我々「一定の耐震性・耐火性があって…」
営業「それ、へーベルのことですね」
我々「リビングは広く、開放的に…」
営業「それも、へーベルですね…」
私 「屋上も今日見て、魅力的なだなと…」
営業「へーベルですね…」
我々「外観はフラットでスッキリしたものが…」
営業「へーベルです。」
営業「お客様の求めているのは、まさにへーベルしかないですよ」
「お前は、そればっかりか…」と心の中で思いつつも、確かにいいなと思っていた。私自身過去に営業もしたことがあったので、気にはなるものの「売る意思」がない営業はダメだとも思っていたので、それはそれでいいとも思っていた…
次回は、現地見学をしましょうと営業から勧められて、話を終え、モデルハウスをあとにする…。妻に確認すると、端的だった…
妻 「モノはいいけど、外観はよく目にしてどれも同じ。特に営業がヤダ…。」
予想はしていたが、やはり そうだよね…
私 「そうかな…(汗) 営業ってあんなもんでしょ…」
というが、悪い心象はぬぐいきれないようだ…。道のりは長い…
「積水ハウス」は殿様だった…
「へーベルハウス」は、まるでホストとキャバ嬢…
<推薦図書>
大手ハウスメーカーが廃業する時代です。ハウスメーカーの信用だけで家を買ってはいけない。第三者の専門家(一級建築士)がハウスメーカーの欠点を実社名で診断。契約時に図面はそろっているか?見積は詳細まで明記されているか?第三者監理を受け入れているか?保証の期間、範囲はどこまでか…
書籍名:最新版 ハウスメーカー77社個別診断
著者名:建築ジャーナル