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避難する時間を稼ぐことが大切…
現在日本では約45分に1件の割合で住宅火災が起こっています。そんな火災に対して家族を守るため家が備えておくべき事について学びましょう…
平成25年度の建物火災により亡くなった方は約1,300人。その内の9割弱にあたる約1,100人の方が住宅で亡くなっています(いずれの人数も放火自殺等は除く)。それだけに住宅の火災に対する備えは重要になります。亡くなった原因を見ると実に半数以上が逃げ遅れとなっております。つまり 家の防火対策ではまず避難時間を充分確保する事が求められます。火災警報器の設置が義務付けられている寝室、階段はもちろん、全居室につけるのが望ましいでしょう。さらに家中の警報器の性能を上げる事で、より早く警報に気付くことができます。
火災時に避難に必要な時間は…⁉︎
通常、木造住宅が火災を起こした場合、3m離れた隣家が受ける熱は840℃。つまりもらい火を防ぐには、わが家の外壁が840℃に耐えられる事が必要です。そのため火災の通報から消火活動が開始される時間の約9割にあたる15分以内に燃えない事はもちろん、室内側の温度上昇も抑える外壁を採用して避難する時間を稼げるようにしましょう…
ハウスメーカーを一巡してみて…《偏見による主観評価》
で、結局のところ構造は、鉄骨と木造のどっちがいいの?
窓は法令で要求されない限り防火性能を有していなく、有るものでも住宅レベルでは防火性能20分が限界。隣家が火事になった場合は窓からまず熱が伝わってくるので、設計の段階で隣との窓位置をずらすという事が重要になります…
<推薦図書>
二世帯居住、都心居住が注目される今、特殊条件が多い都心の狭小地でいかに設計施工を行うか。本書は、法規制、構造の制約、耐震・耐火への対応や環境設備面の工夫、施工時に配慮すべき点など、狭小地中層住宅設計のノウハウを50のキーワードで網羅。多数の写真と事例により木造・鉄骨・RC造それぞれのポイントを解説する。
書籍名:狭小地3・4・5階建て住宅の設計法
著者名:大戸 浩・森川 貴史