基礎工事とは…⁉︎
住宅そのものを支える基礎。その住宅基礎こそ、家のとても大事な部分です。特に日本は、言わずと知れた「地震大国」であり、いつ起こるかもしれない地震に耐えぬく家にするには、家の構造はもとより、住宅の基礎も重要な役割を果たします…
住宅基礎の種類
この住宅基礎にはどんな種類があるのか…⁉︎ 一般的にはこんな感じ…↓
- ベタ基礎
近年の家のほとんどがこのベタ基礎を採用しています。家が建つ予定の場所のほとんどすべての場所をコンクリートで覆い、面で支える基礎ですので、シロアリ対策にも優れているとされています。また、不同沈下にも強いとされていること、施工の手間がさほど必要ではないことからも採用されやすい方法です。一方、家の建つほとんどの部分をコンクリートの面で支えることから、必然的にコンクリートの量が増え資材コストの部分が、下記に挙げる布基礎よりも高いのも実情です。土に接する面から、割栗石・捨てコン・防湿シート・鉄筋を封入した基礎部分(厚み150ミリ以上)・壁などを支える立ち上がり部分(高さ400ミリ程)というのが基本的なベタ基礎の構造です…
- 布基礎
家の外周部分(外壁部分をぐるりと囲むように)や、間仕切りの壁や柱が入る部分を中心に支えるのがこの布基礎です。今はベタ基礎が主流ではありますが、地盤がしっかりしている土地、既に丁寧に地盤改良がおこなわれている土地であれば、この布基礎でも問題はありません。布基礎であっても、居室下部にあたる部分には防湿シートや押さえコンクリートを使用しますので、さほど湿気に神経質にならずとも大丈夫です。逆T字が基本形状の布基礎ですが、ベタ基礎と同様に割栗石・捨てコン・(Tの字の頭部分の)立ち上がりは約400ミリと、構造はベタ基礎とあまり大きく違いません。違う部分は、地面全体をがっちりとコンクリートで抑えてしまうかどうかだけです…
ベタ基礎は家が建つ部分のほとんどをコンクリートと鉄筋で覆ってしまいますので、資材の面ではコスト高。布基礎は資材を最小限に留めることができますが、手間の面の人件費でコストを取られるとされています。地盤に問題がなければ、この布基礎を提案されるかもしれません。コンクリートや鉄筋量が少なく済みますので、基礎そのものが軽量となるメリットがあります…
我が家の基礎は?
で、我が家はどうしたかというと、特段選択の余地もなく、布基礎になった。なっていた。積水ハウスでは、いずれも採用しているらしく、地盤の強度によっては布基礎を採用していることも多いらしい。なぜかというと理由は3つ…
- 構造自体に一定の強度があるため、布基礎でも十分と考えるため
- ベタ基礎が一概に強度が高いとは言えず、布基礎で揺れを分散する考えもあるため
- 1.2を考えると無駄にコスト高になるため
とのことだ。専門的なことはわからないが、納得感もある。で、実際の工事がこんな感じ…↓
まず、建物位置を紐で型取り、
一旦土を掘り起こし、
そして、鉄枠を組み、コンクリートを流し込む…
といった感じ…。さぁいよいよ建設だ!
<推薦図書>
欠陥住宅の理由に、住宅基礎地盤に関する事項が多い。この問題解決の糸口となる技術情報と資料の提供を目的とし、若い技術者や初学者を対象にわかりやすく解説する。『建築技術』連載と99年2月号特集をまとめる。
書籍名:住宅をつくるための「住宅基礎の地盤」がわかる本
著者名:直井 正之