もともとはシックな構想だった…
内装・外装を考える上で、我が家ではいくつかの住宅展示場を巡り、何軒ものモデルルームを見て回った。大規模分譲地もいくつか訪れ、内装・外装のイメージを固めていった…つもりだった…
↓の図でいうと、縦軸に和風↔︎洋風、横軸にトラディショナル↔︎モダン…と4象限に区分すると左上にあたる和風でトラディショナルなトーン(japanese traditional)が、我が家の構想だった。
これは妻とも奇跡的に意見が合致し、木調で和風感を、ブラウンをベースにトラディショナル感を出したいという構想も合致した。が、結果的には木調は維持したものの、ブラウンは検討に検討を重ねる度に明るめのテイストになってしまった…
濃い茶色から白色へのオセロ…
経緯でいうと、こんな感じ…↓
妻「茶色の外壁だと、重苦しいし、暑くるしいね…」
→ 白ベースに…
妻「白地ベースの外壁だと、軒裏が濃いとなんか浮くよね…」
→ 明るい木目調に…
妻「となると、窓枠の茶色もおかしくない?」
→ シルバーの窓枠に…
内装も同じく、リビングの床材だけは当初の構想通りのシックな木調(アカシア)を維持したが、
- 2階床材は、ウォルナットからブラックチェリー、メイプルに…
- 幅木は、茶色から白に…
- リビング引き戸、食器棚引き戸は、茶色から白に…
- ベランダサッシは、濃い茶色から明るい茶色に…
というふうに、まるでオセロかのように、どんどんと茶色ベースが白色ベースに覆ってしまった。確かに濃い茶色ベースの雰囲気は、重苦しい、暑苦しい印象ある為、いざ判断する時には勇気が出なかったものの、それでもそれ以外は濃い茶色をポイントで差し込んでいくべきだったと、猛省…。もはや後の祭りである…
やっぱりシックがいい…
同じ分譲地内には、茶色ベースの住宅や、白地であっても軒裏や窓枠が濃い茶色の住宅があり、その外観を見る度に、やはりいいなぁという念が拭えず…妻も同様の気持ちのようだが、責めることも出来ず…リフォームやもう一度建てることがあれば、初志貫徹しようねと、互いに慰め合うのである…
<推薦図書>
家の好感度は外観で決まる。家の外観をかっこよく見せるノウハウを大公開します。また、塀、カーポート、門、ポスト、植栽など外回りの設計テクニックも多数紹介。モダン、和風、洋風などさまざまな外観スタイルも徹底的に解説・分析しました。
1章 外観センスアップのちょい足しテクニック
- ローコストで外観をセンスアップする手法
- パーゴラで外観を整える
- 板塀・門柱の定番テクニック
- 和のイメージを組み込む方法
- 玄関廻りで和を表現する
- 都市型住宅で和を感じさせる
- 日射を制御する雑木植栽のポイント
- 第一印象で好感がもてる外観の条件
[実例で学ぶ「ちょい足し」ワザ]
- 更新可能な木のベランダとデッキ
- シャープで機能的な木製手摺
- 透水性のある舗装材料
- 大きな土庇にカーポートなどをまとめる
- 通風雨戸で外観を整える
- 屋根に表情をつける
- 窓を隠す
- 奥行きを与える
- 外壁の色を振り分ける
- 定番様式を取り込む
- 付属要素の工夫
[プロが選んだ 最新外装&外構材]
- 塗料
- 特殊塗装
- コンクリートブロック・れんが・フェンス
- 雨樋
3章 優秀工務店に学ぶ 外観・外構プロファイリング
[シンプルモダン]
- 正面と側面で見え方の異なる家
- 2階まで伸びる鉄骨階段と2色で壁を塗り分けた家
- グレーのガルバに覆われた平屋にも見える2階建て
- 2つの白い棟が玄関棟で連結する家
- 大きなデッキのバルコニーがシルバーの外壁に付いた家
- 凹凸のあるファサードをもつ落ちついた色合いの家
- 2階に大きなデッキテラスをもつ黒い壁の家 ほか
[ナチュラルモダン]
- 寄棟屋根をもつ板壁と壁面緑化の家
- レンガの塊に無数の穴が開いた家
- 落ち着いた色の木材と白い壁が調和した家
- 窓に回した木の枠がクラシカルな印象の家
- 節のあるスギを外壁全面に張った家
- スギ板張り3面の外壁に1面だけ左官で仕上げた家
- 2階に大きなテラスをもつ旗竿敷地の家 ほか
[和モダン]
- 和の植栽に囲まれた赤く塗装した板張りの家
- 2層分の大きな縦ルーバーが和を感じさせる総2階の家
- 和の庭に建つモノトーンの色調の平屋
- モダンな白い箱の棟と和の板張りの棟が並ぶ家
- 木材とガルバの横張りで横長のプロポーションを強調
- 外壁の縦スリットと木枠で囲まれた窓が特徴の家
- 木建の引違いをもつ和の庭に開く家
- 板塀や植栽で外側に閉じ内側には大きく開く家 ほか
[ヨーロピアンモダン]
- 白い壁と洋瓦と可愛らしい花台をもつ家
- スペイン瓦と上げ下げ窓が特徴的な南欧風の家