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注文住宅で家を建てる!

土地探しから、ハウスメーカー選び、間取りなど…いろいろ、家を建てるまでの軌跡



シンボルツリーは、常緑樹?落葉樹?

いよいよ外構工事に着手する…

着工から3ヶ月経ち、いよいよですが、建物自体は完成に近づく。一方で、そろそろ外構工事の準備は大詰めで、アプローチね形状・色、駐車場のテイスト・砂利、庭の植栽など、またまた考えることは盛りだくさんだ。今回はその中でも、家の顔とも言える「シンボルツリー」について、言及したい。

 

シンボルツリーとは?

そもそも「シンボルツリー」とはなんだろうか…? もしかすると家でも建てない限り、出会うことのない言葉なのかもしれない…。

一般的には、「シンボルツリー」とは、住宅や外構を引き立ててくれる樹木であり、シンボルツリーが一本あるかないかで、家の印象は大きく変わると言われています。ある程度の大きさがある木で、葉も茂り、実がつくなど季節感があり、樹形も見栄えのする木がオススメと言えます。

 

常緑樹?落葉樹?

まず考えるべきなのは、常緑樹か落葉樹かのいずれかを選ぶかです。それぞれにメリット・デメリットがあり、またその土地の方位や玄関位置によっても、最適な選択は異なる為、一概に正解はありません。ですが、その前提下においてのオススメはある程度特定できる為、下記がご検討の一助となれば幸いです。

 

常緑樹のメリット・デメリット

まず、常緑樹のメリットですが、樹形が綺麗というのが挙げられます。これは落葉樹ですと、当然ながら、冬場には枯れ落ち、非常に寂しい雰囲気になるのですが、常緑樹ではそれがありません。一年中樹形を楽しめ、また落ち葉のお掃除なども最低限で済むという利点があります。目隠しの役割としての意義も大きく、玄関先や大きな窓を隠すように配置すれば、外から玄関先ポーチ内や部屋の中を覗かれる心配も減ることでしょう。

一方でデメリットを挙げれば、一番は季節感でしょうか…。花や実を楽しめる木もたくさんあるのですが、やはり落葉樹のように紅葉や落葉を楽しむことは出来ないのが、デメリットして挙げられるでしょう。

 

落葉樹のメリット・デメリット

落葉樹のメリットは、常緑樹のデメリットの裏返しとも言えます。一番は常緑樹以上に季節感を感じることです。春には芽や葉をつけ、花や実をつけ、秋には紅葉を楽しみ、冬には落葉により侘しさを感じる…。また南側に配置した場合は、夏は日陰をつくり、冬は葉が落ち、陽を取り入れる利点があります。これが常緑樹だと冬でも日陰をつくり、せっかくの陽を遮ってしまいます。

デメリットは、落葉時のお手入れでしょうか…。当然ながら、落ち葉になりますので、配置する場所や落ち葉の量によっては、片付けの手間がかかります。また冬場は目隠しの効果が期待できないことが挙げられます。夏と冬で樹形が全く異なりますので、両方の樹形を理解した上で、配置する必要があるでしょう…。夏場気に入って植えたのに、冬場は想像以上に寂しくなって、後悔することがありませんように…

 

で、結局オススメは?

で、結局どっちがいいの?ということになりますが、前述の通り、土地の方位や玄関位置、目隠しの必要性、季節感を楽しみたいか、手間をかけたくないか、などによって選択は変わりますので、正解があるものではありません。ですが、私なりにオススメの選択の仕方をご紹介いたします。我が家はこう考えました、というやつです。

まず、目隠しの必要性や重要性です。目隠しが必要な場合は、必然的に選択は常緑樹となります。必要性がない、もしくは壁やカーテンなどで解消できるならば、次は手間をどれだけかけてもいいか、を考えてください。手間をかけたくないというならば、やはり常緑樹をオススメします。で、目隠しの必要性がなく手間をかけてもいいのであれば、あとは方位です。北側であればどちらでもいいのですが、南側だと冬場に陽を取り入れることを考え、落葉樹をオススメします。せっかくシンボルツリーを入れるのであれば、目一杯季節感を感じたり、演出したりできる落葉樹が、風情があり良いとは思うが、上記の支障がどれだけあるのか、また落葉した時も見栄えするかを想像し、慎重にご選択いただきたい…

またこの考え方は、シンボルツリーのみならず、庭などの植栽全般に通じると思われる為、是非参考にしていただければ幸いです。

ちなみに…我が家ではどうしたかというと、目隠しが欲しい、手入れはしたくない、という妻の強い要望…と、北側道路であった為、結局のところ常緑樹にいたしました…

 

オススメの樹木については、またの機会に…

 

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大きくなりすぎたゴールドクレスト、無残に切り詰められたケヤキ、隣地側に大きくはみ出しているミモザ、門廻りの表札やカメラホーンまで隠してしまっているオリーブ......。仕事がら各地の住宅地等を見てまわりますが、こんな光景を見かけることが増えています。そして、新しい住宅地ではシマトネリコが10軒に7〜8軒は植えられていますし、マツ、マキなどの仕立物中心の植栽は極端に少なくなってきました。以前とは大きく様変わりした住宅植栽が目につきます。そういう筆者も、ここ15年位はマツなどを図面に折込む機会はほとんどありませんでしたし、逆にシマトネリコなどは、実際かなりの現場で使っています。この要因は、敷地スペース、建物デザインの多様化、ユーザーの樹木に対するイメージ・嗜好、メンテナンスの問題、他多々ありますが、樹木の耐性(抵抗力)を含めた特性を理解したうえで、敷地内の門廻り、カースペース、隣地側などの各部分の植栽樹種選定や適切なメンテナンスさえきちんとできていれば、最初に述べたような光景は少ないのではと思います。緑(植栽)の持つ機能は、大きくは地球環境という視点から、小さくは住宅での目隠しとしての生垣まで実にさまざまありますが、少なくとも、快適な住空間づくりには欠かせない存在といえます。庭に対する意識が「鑑賞本位の見る庭」から個々のライフスタイルに応じた「介在できる、使う庭」に変化した部分があるように、住宅における植栽の視点もさまざまな要因から変化しており、植物の、エクステリア部分を含めた壁と土間のデザインのマテリアルとしての見方や使いこなしが必要になってきたと言えます。樹木、草花、造園(ガーデン)に関する書籍、雑誌等は今までに多数ありましたが、住宅という限られたスペースでの植栽計画に特化した書籍は非常に少なく、あっても照準が絞れていなかったり、現場とかけ離れたものになっていたりもします。本書では、植物の基礎的知識の理解から始まり、住宅の各部位(門廻り、アプローチ、階段、塀、土留、カースペース、坪庭、他)から壁面、屋上に至る部分をできるだけ掘り下げた形で構成し、さまざまなテイスト別の計画や植栽代替案等を図面、パース、現場写真等を用いて基本的な考え方から応用までをわかりやすい形で展開しています。また、住宅内部の観葉植物もテイスト別に、リビング、洗面・トイレ、浴室と分けており、植物の基礎的知識からメンテナンスまで、戸建住宅の建物内および敷地全体を含めた植栽(緑)の考え方のポイント等を体系的に説明しています。本書は住宅建築に携わるデザイナー、設計事務所の方々からエクステリア、造園に関わる多くの人、また、これから住宅を計画されておられる一般の皆様まで広く読んでいただくことにより、緑を活かす舞台としてのエクステリアデザインを考えるうえで、必ず何らかのお役に立てると思います。先に刊行しました『住宅エクステリアの100ポイント』と併せてご愛読いただければ幸いです。

 

書籍名:プロが教える住宅の植栽
著者名:藤山 宏