外構までハウスメーカーに頼む?
よく聞かれる話でもあるが、外構も含めてハウスメーカーに依頼するかという問題がある。外構業者・エクステリアサービスを担う会社は「ハウスメーカーに依頼すると、指定の業者に委託し中間マージンを搾取されるだけですよ…」と言い、ハウスメーカーは「ハウスメーカーを経由することで、良品質のものが特別価格で提供でき、保証も効く…」と言う…
いずれも間違っておらず、ハウスメーカーは指定の業者に大量発注することで、価格を抑え、その代わりに中間マージンを発生させているのが事実だろう…。互いの見積を取ってみた私の経験からすると、契約を分けて結ぶ必要があるものの、外構業者に直接発注した方が商材がバラエティに富んでおり、そして安価であるというのが、私の所感だ。
実際、我が家ではウッドデッキのみは外構業者(ウッドデッキの専門業者)に依頼したが…
- ハウスメーカー:200万円
- 外構業者:70万円
と、大きく金額の開きがあったのも事実だ。ハウスメーカー曰く、指定の外構業者はウッドデッキに長けておらず、結局仕入ルートもなく、大量発注もできず、中間マージンが乗ると、ハウスメーカー経由のほうが、オススメ出来なくなってしまうらしい…
外構を依頼するタイミングはいつが適切?
もう一つ考える必要があるのが、外構を依頼するタイミングだ。我が家の場合、ハウスメーカーに総じて依頼した結果、住んでみて後悔・変更することが、いくつかあったのだ。具体的にあげると…
- 近隣住居の窓位置により、植栽の種類・位置を検討する必要がある…
- 陽当たり等考慮し、植栽の種類・位置を検討する必要がある…
- 家の外観に合わせて、植栽の種類・位置、エクステリアのトーンを工夫する…
- 生活シーンを想定し、カーポートや自転車置場の位置を計画する必要がある…
- …etc
などなど、実際に住んでからでないと、想像が出来ないことが多々あるのだ…
結局のところ、我が家では一度植えてもらった植栽位置を変更し、近隣住居の窓位置を配慮し、植栽を追加した。トーンについては後の祭りであり、植栽を工夫するにしても費用がどんどん増すことなので、一定我慢するしかない。自転車置場に至っては、残念ながら、車の横を慎重に擦り抜けるしかない…
ハウスメーカーの設計担当には、「プロなんだから、我々が想像つかないところまで想像してよ」と強く言いたいところではあるが、これも限界があるだろう。要は外構は、住んでみて生活してみてから考える方が得策なのである…。なんとも悔やまれる…
<推薦図書>
住宅の外部空間にこだわりを持つ建築主が増えたこと、景観への意識が高まったことなどにより、エクステリアの需要は拡大している。しかし、多業種出身の技術者が集まった現場は、誤解や理解不足による不具合が多いのも現実である。本書は、求められる広範な知識を建築・土木・造園を軸に体系的に整理し、解説した初めての書…