注文住宅で家を建てる!

土地探しから、ハウスメーカー選び、間取りなど…いろいろ、家を建てるまでの軌跡


階段について考える…⁉︎

階段について考える!

間取りと同時並行的に考えたのが階段だ…。階段は一階と二階を繋ぐ導線でありながら、その造り方によっては、開放感、日当たり、収納、トイレ位置…などなどその効用に差がついてしまう。一般的には、階段をデッドスペースと捉え、北側や西側に配置し、限りある空間を有効に活用する為、階段下をトイレか収納にしている間取りが多いように思える。建売の多くはそうであろう。一方で開放的な空間とする為に、階段を上手く活用するこだわりの注文住宅も目にする。我が家も当初考えたのはそうで、南側リビングスペースの南東箇所に階段を配置し、階段上部は引き抜けにし、階段の南側、東側は大きな窓を取り付け、光の差し込む空間にしようと試みた…

 

しかし実際は、これが予想以上にコストが嵩むのだ…。大きな吹き抜けはその分二階敷地面積を減らし、その分の建坪を確保しようとすると建物自体を大きくしなければならず、前述記事「住宅建築費をどのように下げるか⁉︎」で触れた通り、構造材、外壁材、屋根材、床材の全てのコストが膨らんでしまうのだ。下手をすると土地の広さから考えなければならない場合もあるだろう…。加えて、大きな窓は特注になるし、吹き抜けは冷暖房効率も悪く、冷暖房機器、電気代にまでお金がかかってしまうことなる…土地にもお金にもゆとりがあれば、是非チャレンジしたいとは思うものの、我が家では断念…やはり定番ではあるものの、北側西側に階段を配置することにする…

 

だが諦めきれないのは、開放感や一階二階間でのつながりや互いの気配を察知できることだ。我が家では当初より一階リビングを中心に、家全体が一体感あり、間仕切りによる家族の個室化を避けたいと思っていたため、リビングを導線に階段があることを最優先に考えていた。ミサワホームの蔵に惹かれていたのも、収納の意味合いよりも、家全体が段差で区切りながら、一体感ある空間が創れると考えたからだ…

 

で、配置したのが階段を北西側に配置し、玄関からリビングを通り、二階に上がる導線だ。これなら、否が応でも二階に上がるには、キッチンないしリビングを横切らなければならない。後はこの中で如何に開放感や一体感をより出せるかだが、我が家が工夫したのは、以下4点だ…

 

  1. 折り返し階段にする
  2. 北側に大きな窓を設ける
  3. ケルトン階段にする
  4. 上部を吹抜け風にする
  5. 断熱材を良くする

 

一つ一つ解説していきたい…

 

折り返し階段にする

まず階段はリビングから北側に昇り北側壁を折り返し二階に上がる設計にした。こうすることで階段スペースをコンパクトにし、リビングスペースを広く確保することができる…

 

北側に大きな窓を設ける

で、開放的な空間にする為設けたのが、北側壁の大きな窓だ。大きいといっても特注などではなく、既製品の中からより大きなものを選び、一階部と二階部に2枚取り付ける。こうすることで、コストを抑えながら、光を取り込み、開放的な空間にしていく。窓が大きい為、前面道路からの視線が気になるものの、

  • 我が家の場合は、分譲地内道路でありそこまでの人の往来は少ない。
  • 窓の前には、外構で植栽し、目線を遮る。ちなみに我が家は、そこに紅葉を植え、階段の昇り降りの際に、季節を楽しめる工夫も…
  • ロールスクリーンを取り付け、必要な時には、視線を完全に遮断することにも配慮した。

などなど、デメリットも解消した。

 

ケルトン階段にする

更に開放的な空間を求め、スケルトン階段にした。これは、階段を板のみにし、階段の向こう側が覗けるようになる。マイナス面としては、階段板を壁だけで支える必要がある為、壁の強度を要するということ…

 

上部を吹抜け風にする

強度を要することを考えると、木造の場合、階段壁を抜くということが出来ないが、上部だけは壁をなくし、ちょっとした吹抜け空間が出来た。前向きに考えるならば、壁があることで、空調効率も良くなると考えるようにした…

 

断熱材を良くする

最後はこれだ。結局のところ、開放的な空間と空調効率はトレードオフの関係になり、一方を得ようとすると、もう一方を損なうことになる。それを解消する為には、空調が要らないくらい断熱材で家自体を覆い囲むしかない。我が家においては、国からの補助金をいただく為に、ZEH仕様を考えていたので、開放的な空間を優先し、空調効率は断熱材でカバーするようにした。これであれば、開放的な空間を得ながら、補助金を得てイニシャルコストをかけることなく、長期的にも空調にかかるコストを抑え、更には太陽光発電を含めた売電により収益まで生む可能性がある…

 

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いかがでしたでしょうか?一例として、我が家ね事例が、是非参考になれば嬉しいです…

 

<推薦図書>

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著者名:小川 千賀子